ドコモとW-CDMA
・ドコモ尾上氏、「先頭集団として2010年後半にLTEを導入する」(ケータイWatch 09/05/13)
・「800MHz・2GHzに差はない」、ドコモがエリアの作り方を説明(ケータイWatch 09/04/14)
FOMAのPCデータ通信における伝送遅延
FOMA(N905i)を静止状態の良好な通信状態でPCとの有線接続によるデータ通信を行って、pingを使って伝送遅延(自分→相手→自分)の計測を行った。相手はyahon.co.jp。プロバイダはmopera。
比較データを挙げておくと、全区間有線接続の光回線(NTT東Bフレッツハイパーファミリータイプ/BB.excite(バックボーンはIIJ))で同様に伝送遅延の計測をすると、
対yahoo.co.jp→10ms程度
対アメリカ(Googleの北米サーバ)→150ms程度
結果
対yahoo.co.jp
64Kデータ通信の場合…約700ms
3.6Mbpsパケット通信…約170ms
結果を見ると、双方とも遅い。
パケット通信は常に海外サーバにアクセスしているようなレスポンス。実用の範囲内。ただ、家で日課のようにインターネットを使う人は、やはり光かADSLをおすすめしたい。PCデータ通信が、数Mbps程度の通信スピードでもADSLと比べてもたつく印象を受けるのは、伝送遅延が大きく影響している。
ネットの体感速度は、通信スピードだけでなく伝送遅延でも決まる。もっと言えば、通信スピードすら伝送遅延の影響で回線の能力を発揮できない事も稀ではない。
64Kデータ通信は衛生電話を使っているような感覚すらある。64Kデータ通信をISDNと同じ感覚で使うと、全然落ちないページと課金される高額通信料でインターネットどころではない。64Kのスピードは我慢できても、TCPコネクションの確立や画像取得にいちいち0.7秒のロスがある。実用の範囲ではなかった。(09/06/02)
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